ワンピースを挫折した全ての人へ 51巻からもう一度チャレンジして欲しい

ONE PIECEが大変なことになっている。

最新刊96巻が4/3に発売されたのだが、それがはちゃめちゃに面白いのだ。私の中でONE PIECE史上最高と言っても良いかもしれない。とにかく面白い。
そして今、集英社のアプリでONE PIECEが61巻まで無料で読める。コミックス1冊440円として、26840円分が無料になっている。なんと太っ腹。
始めは4月半ばまでだったこのキャンペーンは、5/6まで延長された。これはもう家にこもってONE PIECEを読むしかない。日本国民よ、ONE PIECEを読もう。


……とはいっても、ワンピース、難しくない?


そう思う人も多いと思う。冒頭で述べたように、最新刊は96巻。コミックスを96冊読むのは結構しんどいし、なかなかハードルが高いのではなかろうか。私の周りにも、「ワンピース読んだことあるけど途中で止めたわ〜」という友人は多い。

というわけで、本記事はONE PIECEを1回読んだことはあるけれど、途中で挫折した」人に向けて書くものである。
もちろん、ワンピースを読んだことのない人にも薦めたいし、この無料期間を機にハマって欲しいのだが、"ある程度ワンピースの知識がある"ことを前提に書くので、ご承知のうえ、読んでほしい。


前置きが長くなったが、本記事の目的は、「ONE PIECEを挫折した人に、51巻から読んで欲しい」理由を伝えるためである。

51巻のタイトルは"11人の超新星"。主人公ルフィが率いる麦わら海賊団が、シャボンティ諸島という新しい島に到着した、というのがメインの内容だ。
私がここから読むことを薦める理由が2つある。



①新キャラが一気に登場してワクワクする

タイトルの通り、今までとは比にならないペースで新しいキャラクターが登場する。彼らはルフィ達と同じように、50巻分の大冒険をして、このシャボンティ諸島に辿り着いた、個性豊かな海賊団。中でも懸賞金が億を超えた11人(ルフィ・ゾロを含め)の海賊たちは、尊敬と畏怖の念を込めて"超新星(スーパールーキー)"と呼ばれる。

私はここで、あくまでもONE PIECEは"麦わら海賊団の冒険譚"であり、この世界ではルフィたち以外にも沢山の海賊たちが同時進行で冒険をしているんだ、とハッとさせられた。当たり前のことだが、 その当たり前を気付かせてくれるのがワンピースの面白さ・凄さであると思う。
新たに登場する海賊たちの中に一人でも「なんだか気になる」人を見つけたのなら、私の目論見は大成功。彼らは皆、今後物語に大きく関わってくるので、ぜひそのまま読み進めて欲しい。


②シャボンティ諸島という島の魅力
様々な島国が登場するのもワンピースの良さのひとつ。シャボンティ諸島は、その中でもかなり特殊な島である。
遊園地があったり、島特有の"シャボン"を使った不思議な乗り物や買い物袋、とにかく読んでいてワクワクする。だが、この島は楽しいだけの島じゃない。ワンピースの世界における"闇"が、シャボンティ諸島で明らかにされる。
例えば『人買いや奴隷の文化の黙認』――"人間オークション"や、種族間の差別。それらがシャボンティ諸島には根強く残っている。
構造・文化・性質等、とにかく詳しいことは51巻を読んで欲しい……のだが、中でも印象的な台詞を紹介する。


『たとえ町でどんな事が起きようとも 「世界貴族」にゃたてつかねェと約束しろ!!!
たとえ目の前で 人が殺されたとしても 見て見ぬフリをするんだ!!! 』(ONE PIECE 第496話 ハチの台詞より)


そんなこと言う必要ある!?
なんじゃそれ!? なんで!?
世界貴族って何者なの!?

疑問が湧けども、それがシャボンティ諸島のルールなのだ。(正確に言えばシャボンティ諸島に限らずなのだが、とにかくこの島ではそう)
目の前で人が殺されたら、ルフィ達はきっと飛び出してしまうだろう。彼らは強いし、弱い者に優しい。何より主人公だしね。
今までもたくさんの敵を蹴散らしてきた、そんなルフィ達に、わざわざ強調されるこのルール。事実、後に波乱を呼ぶことは確かだ。
気になった人は、ぜひ51巻を読んで欲しい。




以上が主な理由である。どうだろう。ちょっとは気になってもらえただろうか。

ワンピースという漫画には多くの謎がある。例えば、そもそもルフィ達が目指す『ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)』とはなんなのか。
ネットを探せばワンピースファン達の熱い考察が転がっているが、私はその人たちほどワンピースを読み込んでいないと思う。(せいぜい毎回最新刊の前に1巻前を読み返す程度)

そんな私でも、ワンピースってもしかしてこれなのかも……? と考え込むほど、今、ワンピースは物語をたたみ始めている。テレビで目にする96巻のCMでも、『全伏線、回収開始。』というキャッチコピーが使われている。間違いない。95巻分の伏線を紐解くのが96巻なのだ。

この感動を味わうために、ONE PIECEという漫画を楽しむために、先ずは51巻から。51巻を読んで続きが気になったら、61巻までは無料で読むことが出来る。もちろん、51巻から1巻に戻ってみても良い。面倒くさかったら、ワンピースドットコム(https://one-piece.com/log/story.html)という公式サイトで、各章のあらすじが解説されているのでそれを読むのもおすすめする。
61巻から先は電子書籍で買えるので、部屋から出る必要も無い。存分に引きこもることが可能である。


『部屋から出ないだけでも世界を救える』と言われる今こそ、ONE PIECEにハマって欲しい。部屋にいながらにして、大海原を旅する気分を味わえるのは今しかない。

ONE PIECEを、51巻からもう一度読んでみませんか。



※この記事はワンピース96巻を読んで盛り上がった浅いオタクが、少しでも皆さんの引きこもりライフの助けになればいいなと思って勝手に書いただけのものです※